Cathedral (Vintage Contemporaries) ![]() 価格: 1,443円 レビュー評価:5.0 レビュー数:7 現代労働者階級の日常を切り取った短編をカーヴァーは多く残したが、そこに描かれている世界は、大掛かりなドラマ(=戦争やロマンス)からは程遠いもので、アンチ・ヘミングウェイといっても良い位置づけができる。ただ、じゃあその短編の中にドラマがないかというと、そんなことは全く無い。どの話も静かに始まり、淡々とストーリーが流れていく中で突然話が動き、そして寂しく余韻を残して終る。この序破急のリズムが素晴らしい。 僕が衝撃を受けたのはやはり「大聖堂」です。盲人(黒人)に白人の主人公(白人)が大聖堂を何とか説明しようとする短編なのだが、(ディス)コミュニケーションと「言葉」に対 |
Oxford Junior Workbooks 5 ![]() 価格: 353円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 小1の娘が少しずつ英語が読めるようになってきたので、 このワークを渡したところ、とても気に入って進んで取り組めました。 この一冊に出てくる単語は40くらいと少なく(最後のページに出てきた単語の一覧があります)、 何回も繰り返し出てくる為、インプットしやすくなっています。 ワークの内容は色塗りを中心に、線で結んだり、線をなぞったりと比較的簡単で 未就園児のお子さんなら親子で遊びながら取り組める感じになっていると思います。 ちなみに我が家では小学校前にはコピーをして何回か一緒に親子で取り組みましたが、小学校になって英語の読み |
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水と水とが出会うところ (村上春樹翻訳ライブラリー) ![]() 価格: 1,050円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 カーヴァーの詩は感動的な詩ばかり。 彼のヴォイスは小説より、むしろ詩集にわかりやすく現れる。 詩はアメリカでは日本より書く人が多いと聞く。 しかしその多くは翻訳されることがない。 が、カーヴァーの詩は訳されている。 素晴らしいではないか。 カーヴァーの詩は、どんなに短くても短篇一篇とおなじくらいの深さがある。 速読が出来る人も(わたしはできない)、そんな邪道なことなどせずに腰を据え、じっくりとレイのヴォイスに耳を傾けよう。 カーヴァーの短篇や詩は味わいながら読むべきものだ。 |
水と水とが出会うところ/ウルトラマリン The complete works of Raymond Carver(5) ![]() 価格: 3,675円 レビュー評価:5.0 レビュー数:4 学生の頃以来、はじめて詩集を読んだ。短編のように楽しめる詩があるとは……とにかくご一読をおすすめする。カヴァーの短編が好きなら、絶対詩集も気に入るはず。 |
ファイアズ(炎) THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER〈4〉 ![]() 価格: 3,360円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 カーヴァーの短編小説とそれ以外の作品、例えば詩やエッセイ、インタビューなどを集めた言わばヴィンテージ・カーヴァーと言った作品集。彼の多彩な才能が一望の元に見渡せるコンパクトな一冊。印象に残ったのは、インタビューで創作の秘密を明かした部分。率直に解き明かしてくれる創作過程の話には作家としての見得など微塵も感じられない。しかし彼が一つの作品を作り上げるために繰り返す推敲(rewrite)のプロセスには、より良きものを作ろうとする彼の読者に対する善意のようなものすら感じられる。やはり短編は最初は一気に書かねばならないのだ。その後でじっくりと細部を仕上げていく。また、やはり彼自身も言っているように |